三方を山に囲まれた自然豊かなロケーションに佇むのは、敷地内に国の登録有形文化財の建築と国の登録記念物の庭園が揃う文化財の宿。
建物は大正期に別荘として建てられ、昭和11年に増築して旅館業を開始した。戦後の増築部分は、京都の著名な数寄屋師・笛吹喜一郎の意匠で、随所に技と遊び心が見て取れる。建物を囲むように配した庭園も見どころのひとつ。山を借景に、自然の起伏を活かした回遊式庭園「池泉庭園」や昭和20年代後半に作庭された「枯山水」、本格的な茶庭「露地」の3つの庭園があり、その美しさは専門家をも唸らせるほど。また、客室は数千坪の敷地にわずか14部屋という贅沢さ。
温度の異なる3つの自家源泉に恵まれ湯量も豊富な温泉は、湧き出る湯を混合して適温にするため、加熱、加水しない新鮮な天然温泉を源泉かけ流しで堪能できる。